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人間に勝つコンピュータ将棋の作り方を読んだ

今週末の土曜日にこういうイベント(http://kbkz.connpass.com/event/6401/)があって、参加申込してみたもののそういえば将棋を実装する際にどういうアルゴリズムが必要でどういうとこに工夫の余地があるかなど全く知らなかったのでイベント前に軽く知っておくぐらいはしておこうと思って興味深いタイトルの本を購入した。

人間に勝つコンピュータ将棋の作り方

人間に勝つコンピュータ将棋の作り方

  • 作者: 瀧澤武信,松原仁,古作登,橋本剛,小谷善行,鶴岡慶雅,山下宏,金子知適,保木邦仁,伊藤毅志,竹内章,篠田正人,コンピュータ将棋協会
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2012/09/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容はコードやアルゴリズムの話よりも、今までのコンピューター将棋の歴史であったり、各将棋ソフトの特徴の紹介がメインとなっていた。

アルゴリズムの話もそこまで深くは書かれていないものの、基本的にどういうことが必要でどういうことをしているかが簡潔に書かれていてとても読みやすかった。

特に驚いたというかすげーなーって思ったのが、どっちがどれぐらい優勢かを判断するための「評価値」を算出する手法についてある時期までは職人芸的に各ソフトの開発者が試行錯誤してパラメータ調整していたものの、Bonanzaの登場によってほとんどのソフトがそれからパラメータ調整に機械学習を導入し始めたとのこと。まさに革命的だったんだろう。

各章ではそれぞれの開発者の熱い重いも綴られていたり、高速化は大事だけど高速化頑張りすぎるとコードが煩雑になって開発モチベーションに影響するみたいなことも書かれててそれなーってなった。

とりあえず浅い理解だけどコンピューター将棋のことが少しわかったので今週土曜のイベントがさらに楽しみになった!